作陶風景
作陶には、伝統的な「蹴りろくろ」と「手ろくろ」を使っています。
「蹴りろくろ」とは、足で蹴って回す轆轤のことです。
全身でバランスを取りながら、リズムを作って粘土を引き上げていきます。
伝統的な轆轤は、どちらも電動ろくろと比べると体力や技術が必要とされ、慣れるまでに時間がかかります。
電動のようにスピードに振り回されることがないので、自分の自然なリズムで調整が自在に出来るところが気に入っています。
大物甕用の蹴りろくろ
中間サイズの手ろくろ
小物用の蹴りろくろ
轆轤や道具類は、全て手作りです。
自在にリズムがとれるようになると、大きな甕などの重い作品(粘土50~60kg)では自然にろくろが回りはじめます。
1か月がかりで作られる粘土量は200㎏。大きな甕4個分ほどの量で、一度にたくさん作ることはできません。